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虫歯について
虫歯はまず、歯の表面に覆われているエナメル質に発生します。この段階では痛みはあまりありません。エナメル質の内側にある象牙質まで虫歯が進行すると、その部分が黒く見えます。また冷たいものや熱いものを食べた時に、歯がしみることがあります。
歯の神経まで虫歯菌に感染すると、歯が痛み出します。ここまで症状が進行すると、虫歯の部分を削るだけでなく歯の神経を取ることも必要です。治療が完了するまでに時間がかかりますし、神経を取ると歯がもろくなってしまいます。
さらに悪化すると歯のほとんどが溶けてしまいます。ここまで虫歯が進んだ場合は歯を残せず、抜歯の可能性が高くなります。
歯周病治療について
歯周病治療の際には最初に検査を行います。そして検査結果を参考にして治療プランを作り、お口の現状や治療内容をご説明します。
患者さまに納得していただいたら、ブラッシング指導や歯垢・歯石の除去を行います。歯周病を改善するためには患者さまのご協力も必要になりますので、ご自宅でしっかり歯磨きをすることを心がけてください。
治療が終わったら再検査をします。歯周病が改善されていない場合は、外科的な処置をご案内することがあります。歯茎がよくなっている方には、健康な状態を維持するためにメンテナンスに移行します。
親知らずの抜歯の流れについて
親知らずの抜歯の際には、最初に問診やレントゲン撮影を行って状態を詳しく確認します。症状によっては歯科用CTを使い、精密な診査・診断をすることもあります。
検査後はお口の状態や治療内容について分かりやすくご説明します。患者さまに理解していただいてから治療に入りますので、不安なことやご不明な点があればご質問ください。
痛みや腫れがある時は応急処置を優先します。そして痛みがおさまり、歯茎の状態がよくなってから抜歯を行います。抜歯後は切開した歯茎を縫い、約1週間後に傷口を確認して問題がなければ抜糸します。
お子さまの虫歯予防について
お子さまの歯を虫歯から守るために、当院はフッ素塗布とシーラント処置を行っています。フッ素は虫歯菌の活動を抑え、歯質を強化する働きがあります。定期的にフッ素を塗ることで、虫歯のリスクを減らせます。
シーラントは奥歯の溝を歯科用のプラスチックで埋める予防方法です。奥歯の溝は歯ブラシの毛先が届きにくく、汚れがたまりやすいですが、シーラントを行うことで健康な状態を維持しやすくなります。
またお子さまや親御さまに歯磨き指導を行っています。当院でセルフケアの方法を学び、ご自宅で実践してみてください。
つめ物・かぶせ物について
虫歯が大きい場合、そこの部分を削って人工の歯で補うことが必要になります。人工の歯には天然歯全体を覆うかぶせ物と、一部を補うつめ物の2種類があります。
またつめ物・かぶせ物の素材には、保険診療と自由診療のものがあります。保険診療のつめ物・かぶせ物としてよく使われるのが銀歯です。銀歯は強度があり、歯ぎしりや食いしばりで割れる心配がほとんどないことがメリットです。その一方で、虫歯の再発や金属アレルギーのリスクが高くなります。
自由診療の素材ではセラミックがあります。セラミックは天然歯のような美しい見た目を表現することが可能です。また表面がツルツルしているので、汚れがつきにくく、虫歯の再発リスクを減らせます。